事例:BODY SHOP アルファ 様

BODY SHOP アルファ 様

早く治してアクロベースで存分に塗装したい
BODY SHOP アルファ
(大阪府茨木市)

 ボディーショップの仕事には、さまざまな危険が潜んでいます。ボディー修正やパネル板金、溶接などの作業はもちろんのこと、付随する多くの業務の中にも思わぬ災害の種が隠れているものです。
 今回、アクロベースユーザーとしてお訪ねした「BODY SHOP アルファ」の渡邊忠夫社長は、6月に利き腕の右手を複雑骨折するという大怪我を負われました。「未だにスプレーガンを握れない」と語る社長に、教訓の意味も込めてお話を伺いました。

■ディーラー内製化工場で技術を磨く
 同社は大阪を南北に貫く大動脈、近畿自動車道(中央環状線)の摂津北料金所から5分以内という、非常に交通の便に優れた場所に居を構えています。地の利の良さから、周辺にはトラックターミナルや大規模倉庫などが建ち並び、カーサービス関連の工場も数多く存在しています。
 渡邊社長は兵庫県北部の出身ですが、工業高校を卒業後、板金塗装技術者として大阪のディーラー内製化工場に就職されました。
 なぜ、最初から板金塗装を選んだのかという質問に対しては、「実家はまったく自動車とは関係のない仕事をしていたが、お世話になっていた近所の整備工場の社長から、これからは板金塗装だといわれ、意を決して就職先を決めた」とのこと。
 当時のディーラー工場では、中古車再生が中心業務だったそうですが、15年という長期間にわたって塗装技術を磨いてきた社長は、独立直前には塗装部門の責任者にまでなっていたそうです。

■後発ながら順調に業務拡大を果たす
 さて、社長が独立を決めたのは今から15年ほど前のこと。同じ職場の先輩社員とともに、3人でまったくのゼロからスタートしました。「今思えばディーラー時代に、修理部門だけでなく営業も2〜3年は経験しておけば良かった」と語るように、独立後は入庫を確保するために相当苦労されたようです。前述のような立地条件から、周辺にはボディーショップも多く、後発で元請けとなるディーラーやモータースに自社を認めさせるのは、一筋縄ではなかったといいます。
 それでも当時は、まだまだ景気が良かったこともあり、しだいに時間を忘れて仕事をこなさなければならないほどの入庫を確保できるようになり、塗装ブースやジグ式修正装置といった高額の設備投資も実施、順調に業務拡大を果たしてこられました。
 同社は現在、社長を含めて4人体制で運営されています。社長は現役の塗装技術者として活躍する傍ら、経営はもちろん、営業や納車引き取りも行っています。
 右手の怪我についてお聞きすると「事故車引き取りの際、キャリアの上段に積んだ車両の固定状態が気になって、路肩に停車して点検に登った。確認後、車両のドアを閉めて降りようとした時、損傷を受けていたドアが急に開いて転落してしまった」とのこと。1ヶ月以上たった今もスプレーガンをまともに握ることができず、悶々とした日々を過ごしていらっしゃるそうで、「早く治してアクロベースで思いっきり塗装したい」と苦笑いをされていました。

■アクロベースは色の再現性が抜群
 さて、塗装一筋でこられた社長ですが、アクロベースの導入を決めたのも、もちろん社長ご本人でした。理由をお伺いしたところ、調色精度の高さがもっとも気に入った点とのこと。「それまで、外資系の1液塗料を使用していたが、実車配合についてはイサム塗料が早くからパックシステムとして取り組んでいたことを知っており、やはり一日の長を感じた。特にアクロベースは色の再現性が高く、塗装のし易さと相まって、非常に効率の良い仕事ができることが気に入っている」とのご意見でした。
 「よく考えれば、始めて塗った塗料もハイアートだったし、当時からイサムのフィールドマンには、よく技術指導をしてもらっていた。こっちからアイデアを出したこともあったけれど」と当時を思い出して懐かしそうに語っていただきました。

 まだまだ、本格復帰には時間が掛かりそうな社長ですが、モットーとしている「クレームが無く、お客様に喜んでいただける仕事をする」ためには、一日でも早い完治が望まれます。最後に社長は、「読者のみなさんも、くれぐれも気を抜かず、業務災害には充分気を付けていただきたい」とまとめて下さいました。

 

登録日 2007-10-24 最終更新日 2007-10-24 ダウンロード