事例:ボディーショップ 伸光 様

ボディーショップ 伸光 様

「アクロベースでお客様の要望に応える仕事を」
ボディーショップ 伸光
(岐阜市)

 「ボデーショップ 伸光」の創業は70年代初頭で、すでに40年近い歴史を持っています。創業者である社長の岩田之弘氏は、現在59歳。ラッカーの時代からこの仕事を始め、塗装一筋で技術を追求して来ました。

■職業訓練の題材が「自動車」だった
 現在同社は、社長とその息子さんである伸司氏の2人で切り盛りされています。
 社長は古くからの『塗師』ですが、伸司氏は他のボデーショップで、主に板金の修業を重ねるとともに塗装技術も学びました。そして、10年ほど前に同社に戻り、これをきっかけとして板金・塗装の両方をこなすショップとして生まれ変わったと言います。
 社長は学校を卒業後、職業訓練所で金属塗装を学んだそうです。「たまたま、訓練に使用した題材が自動車だった。そこで基礎を学んだ後、名古屋市内のボデーショップで、3年間勤務し、23歳のときには独立していた」と昔を振り返ります。
 当時のボデーカラーはソリッド中心だったものの、メタリックカラーも増え始めており、補修工程としては、ラッカー塗料で色を合わせて、ハイアートクリヤーなどのウレタンクリヤーで仕上げていたようです。

■全塗装の時代を駆け抜けて
 社長が同社を創業した1970年代は、補修塗装の分野に「全塗装ブーム」が巻き起こった時期に当たります。
 塗料も、60年代半ばに登場した初期のアクリルウレタンに続いて、エナメルや速乾ウレタンといった新しい材料が次々と登場し、それに合わせて塗装技術も大きく移り変わっていきました。
 こういった業界の変化に対し、社長は塗料の変化をいち早く理解し、塗装技術を身につける努力を惜しみませんでした。そして、県内でも五指に入るという早い時期に塗装ブースを導入、これをきっかけとして全塗装ブームの波に乗り、まさに「仕事が溢れる」といった状況を作り出していったそうです。
 当時を振り返って社長は、「確かに、あのころが最も多くの仕事を抱えていた。高い技術力、最新の塗料、ブース導入といったことを武器に、仕上がりの良さと品質で、元請けからの信頼を獲得できたと思っている」と語ってくれました。

■総合性能の高さから、アクロベースを導入
 さて社長は、「独立して1〜2年が経った頃、当時の滋賀工場で行われた講習会に参加し、ハイアートの仕上がりを気に入ってから、ずっとイサムの塗料を使ってきた」と言うように、長い年月にわたるイサム塗料のファンです。
 そんな社長に、イサムとアクロベースについて伺ったところ、「イサム塗料の良い点は、フォローがすばらしいこと。メーカーの営業マンが、我々の現場に足を運んで実際に塗装し、疑問点に答える努力を続けている。一緒になって塗料を育てているという一体感を持てるところが一番だ」。
 また、アクロベースについては、「塗師としては、塗料に合わせて塗装ができて当然のこと。つい、調色の精度やブロック塗りにこだわりたくなってしまうが、今の時代、それだけでなく効率やコストも重要な性能と言える。要は、いかにしてお客様に満足していただくかかがもっとも重要で、そういった意味でアクロベースは、非常に高い総合性能を持っている」と語ってくれました。

 最後に社長は「仕上がりにこだわり、納期を守ってきっちりとした仕事を続けてきたことで、ここまでやってこれた」と結んでくれましたが、こういった同社の姿勢は、次代を担う伸司氏にも脈々と受け継がれているに違いありません。

登録日 2007-10-24 最終更新日 2007-10-24 ダウンロード