事例:岐濃車体 様

岐濃車体 様

二代続けてイサムファン
アクロベースには大満足しています
岐濃車体
(岐阜県美濃加茂市)

 岐阜県の南部、愛知県との県境にほど近い美濃加茂市に工場を構える岐濃車体は、昭和51年の創業です。すでに30年という歴史を持つ同社は、ちょうど今年、創業者でもある先代(渡辺哲男会長)から、息子の渡辺俊光新社長に世代交代を行いました。

■夫婦二人で休む暇も惜しんだ日々
 創業当初、同社は塗装担当の渡辺会長と、板金担当の職人の2人で切り盛りされていました。同じ市内の借工場で10年間の共同経営後、現在の地で独立。そこから、会長と奥さんの二人三脚が始まったと言います。
 お話しを聞いて驚いたのは、奥さんが板金を担当していたこと。これまで、ボデーショップを取材して、塗装や間接作業、事務をこなす女性には数多くお会いしましたが、板金担当は非常に珍しい例。理由を奥さんにお聞きしたところ、「会長が塗装の職人だったから」という非常に分かりやすい説明でした。
 さらに、「パネルの板金修正はもちろん、クォーターの切り接ぎといった溶接を伴う作業も得意分野。時間のかかる車体修正作業もこなし、最盛期は夫婦二人で夜遅くまで頑張った」と、“板金は男の仕事”といった思いこみを、みごとに打ち壊してくれました。

■親の仕事を見て育ち、5年前に脱サラ
 さて、新社長の俊光氏は現在38歳。5年前に同社を継ぐことを決め、約10年間勤めた会社を退職しました。
 工作機械の製造メーカーで、設計や生産管理、ソフト開発といった仕事に従事していた社長ですが、板金塗装に関しては、ほぼ素人の状態だったそうです。
 30歳を過ぎてから、技術を伴う新たな仕事に就くことに、不安は無かったのかという質問に「確かに技術的には、まったくの一からで、正直大変だとは思った。ただ、学生の頃から親の仕事を手伝ってきたこともあり、塗装や板金作業を、間近で頻繁に目にしていたので、特に不安は無かった」とのことでした。
 転職してすぐ、損保会社が主催する技術研修会に参加し、板金作業を理論と共に学んだ社長。その後は、両親の下で修業し、板金・塗装の両方をこなす技術者としてだけでなく、サラリーマンだった時の経験も活かして、経営分析を行うなど、経営者としての実力もしっかりと発揮しています。

■文句なく使いやすい「アクロベース」
 さて、会長の代からイサム塗料一筋の同社。会長はミラノ2Kを愛用されていましたが、アクロベースは、社長が新しく導入を決めたそうです。
 その印象を社長にお伺いすると、「まだ使い始めて3ヵ月程度だが、非常に使いやすい塗料だと思う。他のユーザーの声にもあるように、シルバーのボカしやすさやトマリの良さといった良い点を、すでに実感している」とのこと。
 また、「特にうれしいのが、色の再現性の高さ。カラー工房を活用しているが、まさに一発で合ってしまうことも多く、塗料も時間もムダにならないので非常に助かっている」とのお褒めの言葉をいただきました。
 アクロベースを活用して塗装する社長の仕事振りは、ベテラン技術者の会長の目にも安心して見えているようでした。

 一時期のことを思えば、仕事量も徐々に上向いてきていると語る社長は、今後の経営方針については、これからじっくり考えて行きたいとの意向を持っています。
 サラリーマン時代の経験を活かし、頼もしい両親と(社長の)奥さんのサポートを得た社長は、アクロベースを武器に、同社の次世代をしっかりと開拓していくことでしょう。

登録日 2007-10-24 最終更新日 2007-10-24 ダウンロード