事例:伊東自動車鈑金 様

伊東自動車鈑金 様

「アクロベース」はすでに社長の右腕
伊東自動車鈑金
(大阪府門真市)

 言うまでもなく自動車板金塗装業は、その名の通り、「板(鈑)金」と「塗装」の2つの業務(技術)の連携で成り立っています。最近は、板金と塗装をオールマイティーにこなす技術者が増えてきましたが、まだまだ板金職人、塗装職人といった区分けが色濃く存在しているのが現実です。
 今回、アクロベースユーザーとしてお訪ねした伊東自動車鈑金の伊東國雄社長は、50年近い経験を持つ生粋の板金職人。その社長が、板金作業の後に引き続いてスプレーガンを握ることになったのは、4年程前からとのことです。

■できるかぎりパネルは叩いて直す
 社長が業界に入ったのは昭和33年のこと。大手輸入車デーラーからの入庫を中心とする板金塗装工場で板金技術を身につけ、10年後の昭和43年に独立を果たしました。「独立したときは100%デーラーの下請けだった。自社で修正と板金作業を済ませて塗装業者に手渡すという流れ。鋼板パネルは叩いて直すというのが当たり前の時代だったので、ボンネットやフェンダーを打ち出して作るといったことも日常茶飯事だった」とのこと。
 最近は、ちょっとしたパネルの変形でも部品交換してしまうのが当たり前の時代ですが、「お客さんが望んでいるから」という声に対して社長は、「板金職人は、叩いて直してなんぼのもの。切り継ぐことで余計に時間が掛かったり、強度が変わってしまうことも多いので、今でもできるかぎり修正して塗装するようにしている。最近のパネルは高張力鋼板などの普及で薄いものが多くなり、簡単に伸びてしまうようだが、板金技術をきっちりとマスターしていれば、薄い鋼板やアルミパネルでもちゃんと直せる」と語ります。

■4年で3コートパールまでこなす
 同社は現在、社長と奥さんの二人三脚で切り盛りされています。以前は信頼できる塗装職人とタッグを組んでいたそうですが、4年前に彼が独立していき、それをきっかけに社長自らが塗装までこなすようになりました。
 「塗装に関しては、それまでまったくノータッチだったので、当初は本当に手探りの状態だった。塗料販売店の担当者から色々とアドバイスを受け、後は塗装マニュアルを睨みながらここまでやってきた。完全な素人だったので、アドバイスを素直に聞くことができ、その通りにやったことで、思ったより早く身に付いたのだろう」と社長は語りますが、すでに3コートパールの調色から塗装までを充分にこなし、「多いときは板金から塗装まで一日で3台はこなす」と言うほどの腕になっています。

■社長の期待に応える「アクロベース」
 そんな社長に昨年末導入したアクロベースについて伺うと、「とにかくボカシがしやすいので大いに助かっている」とのご意見。「ボカシ剤を先に塗ってから塗装すると、カラー工房とデータブックだけで調色した塗料で充分にボカせてしまう。またトマリが良いので、入庫する機会の多い隠蔽性の低いシルバー塗色の塗り回数も少なくて済む上、シンナー希釈を抑えて塗ればエアブローだけで簡単に乾き、中研ぎでゴミ・ブツの除去も可能」とアクロベースには手放しで大満足のご様子。
 さらに「硬化剤を使用しないため、調色塗料の保管も長期間にわたって可能。同色の車両が入庫することが多いので大変助かっている」とも。
 現在、写真にもある郵便関連会社の車両を含めて、直接客100%、月間25台前後といった入庫車を一人でこなしている社長にとって、作業効率をアップできる材料は必需品といっても良いもの。そんな社長の期待にアクロベースは大いに応える存在であり、すでに頼れる右腕になっています。

登録日 2007-10-24 最終更新日 2007-10-24 ダウンロード